薪ストーブの施工方法

薪ストーブの設置

1.炉台の作り方は美しく

薪ストーブの炉台は広めに取りたい。
日本の家にはよく神棚や床の間があります。 暖房を暖炉や薪ストーブにしてる国では建築上、暖炉は家の精神的支柱になっていると私は思います。 日本の暖房器具と横並びではないと思って施工しています。ちなみに英国の建築家でもあります、ウイリアム・モリス氏の設計が現在も英国では活かされています。

2.炉台は一番汚れる所

薪ストーブ=レンガの発想はいかがなものでしょうか。
レンガを使用して施工した場合、長年、使用する中で大変汚れやすく、なおかつ掃除が大変になります。 私は薪ストーブの床面は掃除がしやすい、例えば大理石などを使用して、美しく清潔な場所にしたいと考えています。薪ストーブは家の中心となるところであると気づいて欲しいと思います。

3.建物と薪ストーブの離隔距離

限られたスペースの家の中で薪ストーブを設置する際、安全基準としての薪ストーブと家の壁面等の距離を どのように折り合いをつけるか頭の痛いところではありますが、家の構造と使用される建築素材や薪ストーブにつけるオプションによって、 可能な限り小さなスペースにしても安全性を保つことが可能です。
薪ストーブの煙突の出し方
屋根出しと壁出しなどの方法があります。どちらも外気の影響を受けないのが望ましく思います。
よく煙突の横引きを長くすれば暖かいと思う方がいらっしゃいますが、燃焼効率や安全性、家のデザイン性など問題が あると思いますので、よく煙突の施工に関してはよく相談されたほうがよいと思います。
煙突壁出し施工風景
煙突壁出し施工風景
煙突の屋根出しの雨仕舞と雪対策

通常、丸煙突で屋根出しするにはいくつかの方法があります。

1.鉄板横葺、瓦棒葺など
2.コロニアル、スレート葺など
3.アスファルトシングル葺など
4.和瓦、平瓦、洋瓦葺など

これらの方法プラス屋根の形状によって、ルーフフラッシングのおさめ方が違ってきます。 例えば切妻、寄せ棟、入母屋、最近見かける片屋根、本棟造りなど、色々あり、希望されている場所に煙突が出せない事もあります。 いずれにしても雨仕舞いはトラブルになる場合が多いので施工者が一番、注意する点であります。 施工は小さな部分に関しても長年の独自の経験により細部にいたるまで工夫をしていますので、お客様のご希望に添える施工ができると信じております。 特に瓦屋根の施工は市販されている雨仕舞いでは不十分であり、洋瓦や和瓦を完全に雨仕舞いする事は不可能です。 また雨ばかりでなく雪にも弱く豪雪の年には被害が多く見られますので、当店ではステンレス製の豪雪対策用の施工をしていますので、安心してご使用頂けます。
和瓦、煙突の屋根出しの雨仕舞と雪対策
洋瓦、煙突の屋根出しの雨仕舞と雪対策
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